第1回 政治とカネ/問われるリーダーの資質
参院選挙中にわが小沢一郎代表は、敗戦の場合は、責任を取って代表を辞任する、それどころか38年間に及ぶ国会議員生活にピリオドを打つ、と明言されて望み、民主党に属する私達はその姿勢に感動しました。一方、自民党の大将、安倍総裁も「自分か小沢一郎さんか、どちらが総理としてふさわしいのか、国民に選んでいただく」と責任を明言され、敵ながらさすがは大将だ!と思ったものでした。
ところが、9年前の選挙で橋本龍太郎元首相が責任を取り辞任をされた時の44議席にはるかに及ばない37議席に沈みながら、安倍総理は自らの責任を取ろうとしませんでした。それどころか、ばんそうこうで有名になった赤城元農林大臣を更迭することで、敗戦の責任を転嫁し、自らは責任を回避しました。
当然自民党内でも、こうした首相の姿勢に疑義が出され、「安倍おろし」の声や動きが加速しました。ところが、総理が言った「内閣改造!」の4文字で、自民党内では「安倍おろし」など吹っ飛んでしまいました。つまり大臣や副大臣のポストをちらつかされたことで、自民党の議員さん達は途端に安倍総理を許してしまった訳です。
国民が生活に苦しみ、年金など将来に不安を抱えている中、自民党内では、誰が大臣になった、なれなかったで大騒ぎ。さらには就任した大臣、政務官達は、同じ領収書を二度も三度も使い回すなど、政治とカネの問題が次から次へと出てきています。残念ながら、リーダーにふさわしくない人達が続々と大臣の椅子に座り、政治とカネの問題を隠せずに、また続々と辞めているのが現在の状況です。
毎朝、毎夕、駅に立って演説をしていると、自民党の支持者とおぼしき御年配の方から、「政治には金がかかるのは、当たり前。細かいことをゴチャゴチャ言うな!」とお叱りを受けることがあります。しかしながら、かつてと違い、現在では、私たち政党人は、国民から政党交付金という形で、税金をいただいて、活動をさせていただいています。いわば国民からお預かりしたお金、この使い道を説明できない、あるいは、国民をだましていた、この様な場合には、もはや政治家として活動する資格は無いと思います。
大臣や政務官を辞任する、あるいは自民党を離党する、これだけでは責任を取ったことにはならない、当然の議員であれば、国民からお預かりしている議席をお返しすべきだと私は考えます。 自ら腹を切れるかどうか、総理にも各大臣にも、リーダーとしての資質が問われています。
2007年9月10日
民主党神奈川県第13区総支部長 たちばな秀徳
2007年10月03日


